生きるをえがく
長尾です
少~し前に受けた研修
ASD幼児への早期療育「JASPER」とは?
―遊びを通して社会性を育てるアプローチ―
近年、自閉スペクトラム症(ASD)の子どもへの早期支援として
注目されている方法の一つが JASPER(ジャスパー) です。
これは、遊びを通して社会性やコミュニケーション能力を育てる療育アプローチです。
JASPERの基本的な考え方と支援のポイントを紹介します。
発達障害と早期支援の重要性
発達障害は生まれつきの神経発達の特性であり
生涯にわたって続くものとされています。
日本の調査では、通常学級の児童の約8.8%が学習や行動面で困難を抱えている
と報告されています。
適切な支援がない場合、
・自己評価の低下
・不適応感
・うつや不安
・行動問題
といった二次障害が生じる可能性があります。
そのため、幼児期からの早期支援が非常に重要です。
JASPERとは
JASPERはUCLAのKasari教授が開発した支援モデルで、
自然な発達的行動介入(NDBI)の一つです。
名前は以下の頭文字から来ています。
Joint Attention(共同注意)
Symbolic Play(象徴遊び)
Engagement(関わり合い)
Regulation(感情調整)
つまり、社会的コミュニケーションの基礎となる4つの能力を育てる療育法です。
この方法は
・個別セラピー
・幼稚園・保育園
・家庭での支援
など、さまざまな場面で実践されています。
JASPERの目的
JASPERのセッションには主に3つの目的があります。
1.子どもと大人が一緒に活動する時間を増やす
2.自発的な遊びの幅や柔軟性を広げる
3.共同注意やコミュニケーションの開始を促す
つまり、「人と一緒に楽しく遊ぶ経験」を通して社会性を育てることが目的です。
社会性の鍵「共同注意」
JASPERで特に重要なのが 共同注意(Joint Attention) です。
これは
・視線
・指さし
・身振り
などを使って、相手と同じものに注意を向けることです。
例えば
・「あれ見て!」と指差す
・おもちゃを見せる
・相手の視線を追う
といった行動が共同注意です。
共同注意は言語や社会性の発達と深く関係しており、
ASD児ではこの発達が遅れることが多いとされています。
遊びの発達段階
JASPERでは、子どもの遊びを次のような段階で考えます。
①単純遊び
・物を回す
・ドアを開け閉めする
・感覚遊び
②組み合わせ遊び
・積み木を積む
・パズルをはめる
③前象徴遊び
・人形に食べさせるふり
④象徴遊び
・ごっこ遊び
・見立て遊び
療育では、子どもの現在の遊びの段階から次の段階へ広げていくことが大切です。
JASPERの基本的な支援方法
JASPERでは、以下のような関わり方を重視します。
1 子どもの興味に合わせる
子どもが興味を持っている遊びに大人が参加します。
2 模倣する
まず大人が子どもの遊びを真似します。
3 モデルを示す
新しい遊び方を見せて、自然に学べるようにします。
4 ルーティンを作る
同じ遊びの流れを繰り返しながら、少しずつ発展させます。
環境づくりも重要
JASPERでは、環境の整え方も重要です。
例えば
・遊ぶ場所を明確にする
・おもちゃを整理する
・刺激を減らす
といった構造化された環境を作ることで、子どもは活動に集中しやすくなります。
まとめ
JASPERは、遊びを通して社会性を育てる療育アプローチです。
ポイントは次の4つです。
・共同注意
・象徴遊び
・関わり合い
・感情調整
そして何より大切なのは、
「子どもと一緒に楽しく遊ぶこと」
遊びの中で自然にコミュニケーションを育てていくことが、JASPERの最大の特徴です。
ラボは成でで強度行動障害の方が8割
JASPERは彼らにも有効な支援手法となり得るか?
個人的に1つ1つの内容
部分的に育めるのではないかと見立てています
生きるをえがく
ながを