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日別アーカイブ: 2026年2月14日

⑩CAREプログラムの概要と実践 【西宮市 ラボ 生活介護 強度行動障害】

生きるをえがく

長尾です

 

受講した研修の伝達

 

遊びで育む、親子のあたたかい関係

― CAREプログラムの概要と実践 ―

子どもの「言うことを聞かない」「かんしゃく」「反抗的な態度」などの行動に

悩んだ経験はありませんか?

 

CARE(Child-Adult Relationship Enhancement)は、

遊びを通して子どもと大人の絆を深める、

エビデンスに基づいた関係づくりのプログラムです。

治療(セラピー)ではなく、子どもに関わるすべての大人が学び、

日常で実践できる心理教育プログラムとして開発されました。

 

CAREとは?

CAREは、1974年にアメリカで開発されたPCIT(親子相互交流療法)を基盤に、

シンシナティ子ども病院で応用・発展されたプログラムです。

日本には2008年に導入されました。

対象は、2歳から思春期までの子どもに関わるすべての大人

保護者だけでなく、教師や支援者なども活用できます。

 

特徴は次のとおりです:

・エビデンスに基づくペアレンティング理論を土台にしている

・トラウマ・インフォームド(心の傷への配慮)な視点を持つ

・現場で使いやすく、汎用性が高い

・関係性の質を高めることに重点を置いている

 

なぜ「関係性」が重要なのか?

子どもの行動の背景には、

・生活上のストレスやトラウマ

・発達特性やメンタルヘルスの問題

・親子関係の不和

・コロナ禍など社会的ストレス

など、さまざまな要因があります。

 

CAREでは、こうした行動の背景にある「関係性」に注目します。

幼い子どもは「関係という環境」の中で発達していきます。

つまり、関係が変わると、子どもの行動も変わる可能性があるのです。

 

CAREの2つの柱

CAREには大きく2つの要素があります。

 

① 子ども主導の時間(CDI)

子どものリードに従いながら遊ぶ「特別な時間」(1日5分)を持ちます。

目的は、

・子どもとの温かい関係を築くこと

・安心感と信頼関係を強めること

 

② 効果的な指示の出し方(PDI)

子どもが聞き入れやすい、適切で明確な指示の出し方を学びます。

・年齢に合った指示

・肯定的で具体的

・一度に一つ

・落ち着いた態度で

感情的なやりとりではなく、「スキル」として学ぶことが特徴です。

 

子どものリードに従うときのポイント

避けたい「3つのK」

・コマンド(命令)

・クエスチョン(不必要な質問)

・クリティシズム(批判)

命令や批判が増えると、関係性は弱まりやすくなります。

 

代わりに使いたい「3つのP」

・Praise(具体的にほめる)

「えらいね」ではなく

→「最後まで積み木を積めたね」

具体的に伝えることで、よい行動が増えます。

 

・Paraphrase(くり返す)

子どもの言葉を言い換えて返します。

→「大きな車を作ったんだね」

「ちゃんと聞いているよ」というメッセージになります。

 

・Point out(行動を言葉にする)

→「青いブロックを上に置いたね」

子どもの集中力や理解を助けます。

 

「選択的注目」という考え方

軽い困った行動(すねる・文句を言う等)は、

あえて注目しないことで減ることがあります。

一方で、危険な行動や攻撃的な行動は無視しません。

そして何より大切なのは、

望ましい行動が見られた瞬間に具体的にほめること

 

CAREが今、より重要な理由

社会の変化やストレスの増大により、

子どものストレスは行動として表れやすくなっています。

 

だからこそ、

・いつも以上の忍耐

・いつも以上の関係への配慮

が求められています。

 

CAREは、特別な道具ではなく、

日常の関わり方を少し変えるための実践的なスキルです。

 

まとめ

CAREは、

「子どもを変える」ための方法ではなく、

「関係を整える」ためのアプローチです。

 

1日5分の特別な時間

具体的なほめ言葉

落ち着いた、明確な指示

小さな積み重ねが、親子関係を大きく変えていきます。

子どもと関わるすべての大人にとって、

CAREの考え方は、今まで以上に重要なヒントを与えてくれるでしょう。

 

 

職員との関わりにも必要だな

背筋が伸びた

上位者は学習必須

 

 

生きるをえがく

 

 

ながを