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日別アーカイブ: 2026年5月11日

生きるをえがく 朽ちるまで足掻く【西宮市 ラボ コア 生活介護 強度行動障害】

生きるをえがく

長尾です

 

強度行動障害支援の現場 最近の出来事

強度行動障害の支援に関わる中で思う

支援は“想い”だけでは伝わらない

最後は本人の生活の変化という「結果」で示すしかない

 

専門性のない職員は

「それは甘やかしでは?」

「もっと厳しく言わないと」

「止めなければ危ない」

そんなことを言うだろう

 

特に自傷や他害があると

職員は怖さを感じる

怖さがあるのは当然だ

 

人は怖いと止めたくなる

管理したくなる

指示が増える

 

でもその緊張は本人にも伝わる

だから私はまず

行動を否定しないところから始める

 

 

行動には理由がある

強い行動は

本人にとって必要だった行動だ

 

・苦痛から逃げる

・混乱を整理する

・不安を伝える

・感覚を調整する

・自分を守る

本人なりの意味がある

 

「なぜやるのか」

を見ないまま

行動だけ止めようとすると

支援は苦しくなる

 

重要なのは原因分析

・どんな場面で起きるのか

・何が負担だったのか

・感覚刺激はどうか

・見通しはあったか

・人との距離感はどうか

・伝えたいことは何か

そこを丁寧に見る

 

 

本人が受け入れられる形へ変えていく

支援は「こちらに合わせてもらう」ことではない

本人が受け入れられる形を探すこと

 

例えば

・言葉を減らす

・手順を視覚化する

・待つ時間を変える

・活動を調整する

・刺激を減らす

・選択肢や楽しみを用意する

小さな工夫を積み重ねる

 

その結果

・崩れる回数が減る

・回復が早くなる

・表情が柔らかくなる

・自分から動けるようになる

そういう変化が出てくる

 

 

支援者支援も必要

強度行動障害支援では

本人支援だけでは足りない

職員支援が必要だ

怖さを感じた職員が

「これなら対応できるかもしれない」

と思えることが大切

 

だから私は

理論で説得するより

結果で示したいと思う

 

・この関わりなら落ち着く

・この環境なら安定する

・この声かけなら通じる

それを積み重ねる

 

すると職員の表情が変わる

余裕が生まれる

余裕が生まれると本人も安心する

支援は循環している

 

 

「問題行動をなくす」が目的ではない

私たちが目指すのは

ただ静かにさせることではない

本人が安心して暮らせること

生きるをえがいていくことだ

 

そして支援者も

必要以上に傷つかず

追い詰められず

「関われる」と思えること

 

その両方があって

初めて支援は続いていく

 

強度行動障害支援は

特別な技術ではなく

「この人はなぜ困っているのか」

を諦めずに考え続けることだ

この物語は永遠に続く

 

 

生きるをえがく

 

 

ながを