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生きるをえがく
長尾です
「支援を統一しましょう」
福祉や支援の現場ではよく聞く言葉だ
職員によって言うことや対応が違えば
利用者さんは混乱する
だから支援方針を決める
ルールを決める
手順を決める
これらはとても大切だ
ただそれだけでは「支援の統一」は難しい
必要なのは支援者が持っている
「知識量」と「知識レベル」を揃えること
本人の障害特性についてどのくらい理解しているか
その行動が起きる理由をどう考えるか
本人の得意・不得意をどの程度把握しているか
過去にどんな支援をしてどんな結果になったのか
こうした知識に差があれば
同じ支援方針を共有していても実際の支援には差が生まれる
つまり「やり方」を揃えるだけでは支援は揃わない
「知っている量」の差が判断の差になる
経験の長い職員と入職したばかりの職員では
当然知っていることに差がある
これは個人の能力の問題ではない
問題なのはその差がある状態のまま
「この場面では適切に判断してください」
と求めることだ
判断するための材料が違えば判断が違うのは当然
だからこそ組織として
「この仕事をするために最低限ここまでは知っておこう」
という知識の基準をつくる必要がある
もう一つ重要なのが知識のレベル
例えば「自閉症について知っている」
と言ってもそのレベルには大きな差がある
言葉を聞いたことがある
特徴を説明できる
実際の行動と特性を結びつけて考えられる
その人に合わせた支援方法を考えられる
支援を実施しその結果から方法を修正できる
これらはすべて「知っている」だが
支援で活用できるレベルはまったく違う
そのため
「この研修を受けました」
「この資料を読みました」
だけでは支援の統一には十分ではない
何を知っている必要があるのか
どのレベルまで理解している必要があるのか
明確にすることが大切だ
支援を統一するというと
「全員が同じ対応をすること」と考えがちだ
しかし本当に揃えたいのは「行動」だけではない
利用者さんの状態は日々変わる
すべての状況についてあらかじめ対応方法を決めることはできない
だから現場では必ず職員一人ひとりの「判断」が必要になる
そのときに
「なぜこの支援をするのか」
を同じように考えられること
つまり支援の統一とは
対応方法の統一ではなく
判断するための土台を統一すること
なのだと再認識する
その土台になるものの一つが「知識」だ
「人による支援」から「組織による支援」へ
経験豊富な職員がいると
その人の支援はとても安定していることがある
でもその職員が休んだら支援の質が変わる
異動したらできなくなる
新人職員には同じ支援ができない
これでは「その人ができる支援」であって
「組織としてできる支援」にはなっていない
だからこそ
・支援に必要な知識を明確にする
・どのレベルまで理解する必要があるかを決める
・学べる仕組みをつくる
・理解できているかを確認する
・現場で使えるところまで育てる
という仕組みが必要になる
支援を統一したいのであれば
マニュアルを作るだけでは足りない
「何をするか」を揃える前に
「何を知っているか」を揃える
そしてその知識をもとに
「なぜその支援をするのか」を共通言語にしていく
それが属人的な支援から組織的な支援へ変えていくための
一つの重要なポイントだと考える
それが難しいんだけどね!!!
生きるをえがく
ながを