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④強度行動障害における「標準的な支援」とは何か【西宮市 ラボ 生活介護 強度行動障害】

生きるをえがく

長尾です

 

すこ~し前に受けた研修シリーズ

 

強度行動障害における「標準的な支援」とは何か

――行動の背景を理解し、環境を整える支援の考え方

強度行動障害とは、自傷行為や他害行為、破壊行動などが非常に高い頻度で現れ、家庭や地域での生活が著しく困難になる状態を指します。

診断名ではなく「行動の状態像」として捉えられている点が大きな特徴です 。

 

「問題行動」ではなく「環境とのミスマッチ」

一貫して強調されているのは、

強度行動障害は本人の問題ではなく、特性と環境のミスマッチから生じる

という考え方です。

自閉スペクトラム症などの特性(認知・理解・感覚の違い)と、周囲の環境や関わり方が合わないとき、本人の「困り感」や強いストレスが行動として表出します。

氷山モデルを用い、「見えている行動の下にある理由」を読み取ることの重要性が示されています 。

 

標準的な支援の核心:機能的アセスメント

標準的な支援の中心となるのが機能的アセスメントです。

これは「その行動が何のために起きているのか(逃避・要求・注意・感覚など)」を分析する取り組みです。

・行動が起きるきっかけは何か

・どんな環境・時間帯で起きやすいか

・行動の結果、本人は何を得ているのか

こうした視点で行動を捉え、行動の“意味”に基づいて支援を考えることが、標準的支援の土台となります 。

 

環境調整と「見てわかる支援」

アセスメントを踏まえた次のステップが環境調整です。

「見てわかる支援」が基本とされ、次のような工夫が例示されています。

・いつ・どこで・何を・どのくらい・次に何があるかを明確にする

・時間や場所、手順を構造化する

・本人に合ったコミュニケーション手段を用意する

環境を整えた上で、本人が取り組みやすい代替行動(適応行動)を教えていくことで、問題行動の減少と生活の安定を目指します 。

 

チームで行うことが「標準」

標準的な支援は、個人技ではなくチーム支援が前提です。

記録を共有し、仮説を立て、支援→評価→見直し(PDCA)を回していくことが重要とされています。

また、事業所内だけで抱え込まず、

・中核的人材

・広域的支援人材

・医療・教育・相談支援機関

と連携する地域支援体制の構築も、標準的支援の一部として位置づけられています 。

 

標準的支援がもたらす効果

研究データでは、標準的な支援を学び実践した後、

・自傷・他害行為の頻度・重症度が有意に低下

・支援者の「対応できる」という自信が向上

することが示されています。

これは、支援の質が「個人の頑張り」から「再現可能なプロセス」へと転換しつつあることを示しています 。

 

まとめ

強度行動障害における標準的な支援とは、

行動を止めることを目的とするのではなく、本人が力を発揮しやすい環境を整える支援です。

・行動の背景を理解する

・環境を調整する

・チームで支援を継続的に見直す

この積み重ねが、本人の生活の質(QOL)を高め、地域での安定した暮らしにつながる

それが「標準的支援」の本質です 。

 

 

”特性と環境のミスマッチ”

人も環境のひとつだ

我々の知識と実践の積み上げがよい環境づくりにもなる

 

”標準的な支援は、個人技ではなくチーム支援が前提”

職員自らが学び成長し続け

自分の当たり前をみんなの当たり前に

 

”地域支援体制の構築”

外部講師やコンサルなど取り入れようかな

 

”支援者の「対応できる」という自信が向上”

自己肯定感

自己効力感

進行感

感じられるよう前を向こう

 

 

生きるをえがく

 

 

ながを