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③自閉症支援における「コミュニケーション」を考える【西宮市 ラボ 生活介護 強度行動障害】

生きるをえがく

長尾です

 

これまたすこ~し前に受けた研修

 

自閉症支援における「コミュニケーション」を考える

― 伝え方・受け取り方・支援の工夫 ―

コミュニケーションとは、単に「話すこと」ではありません。

相手に伝える(表出)ことと、相手の意図を理解する(受容)ことが相互にやり取りされて初めて成立します。

 

自閉症のある人にとってのコミュニケーションの難しさ

自閉症のある人は、次のような特性からコミュニケーションにつまずきやすいとされています。

・言葉の発達や理解にばらつきがある

・相手の意図や暗黙のルールを読み取ることが難しい

・非言語的な情報(表情・視線・身振りなど)の理解が難しい

・経験や「文脈」に強く依存し、場面が変わると同じ行動ができなくなることがある

これらは本人の「やる気」や「努力不足」ではなく、認知や情報処理の特性によるものです。

そのため、適切な支援がなければ、誤解やストレス、問題行動につながることもあります。

 

支援の基本は「アセスメント」から

効果的な支援の第一歩は、観察と整理(アセスメント)です。

・どんな場面で

・誰に対して

・どの方法(言葉・ジェスチャー・物・絵など)で

・何を伝えようとしているのか

を丁寧に見ていきます。

重要なのは、「できていないこと」よりも「すでに使えている伝え方」に注目することです。

 

コミュニケーションは「形態 × 文脈 × 機能」で考える

資料では、コミュニケーションを次の3つの視点で整理しています。

 

1.形態(どう伝えるか)

・身体接触、ジェスチャー

・具体物(物を渡す)

・絵や写真

・文字カード、書字

・口頭での言葉

 

2.文脈(どこで・いつ・誰に)

・特定の場所・相手・活動に限定されていないか

・他の場面にも広げられるか(=般化)

 

3.機能(なぜ伝えるか)

・要求、拒否、助けを求める

・注意を引く

・情報を伝える

・挨拶や感情表現

この3点を整理することで、支援の方向性が明確になります。

 

視覚的支援とスモールステップ

自閉症支援では、視覚的な方法がとても有効です。

・絵カードや写真

・選択肢を並べて選ばせる

・手順や会話を「見える化」する

・スクリプト(台本)を使って会話を練習する

また、目標は一気に高く設定せず、スモールステップで段階的に進めることが重要です。

「最も苦手な部分」からではなく、「成功しやすい・動機づけの高い場面」から始めることで、学習が安定します。

 

「教える」のではなく「交換」を学ぶ

コミュニケーションは一方通行ではなく、やり取り(交換)です。

・伝える

・相手が反応する

・結果が返ってくる

このプロセスを、実体験を通して学ぶことが大切です。

スタッフが「シャドー(見本)」となって示したり、選択肢から選ぶ経験を重ねたりすることで、徐々に自発的なコミュニケーションへとつなげていきます。

 

まとめ:大切なのは「分かる形で伝えること」

本資料が一貫して伝えているのは、次の点です。

・言葉だけに頼らず、視覚的・具体的な方法を使う

・自閉症のある人と支援者、双方の視点の違いを明確にする

・さまざまな場面・相手に広げるための計画的な支援を行う

コミュニケーションは「訓練」ではなく、生活をより良くするための道具です。

一人ひとりに合った方法を見つけ、成功体験を積み重ねることが、安心と自立につながっていきます。

 

成功体験を積み上げ、安心と自立につなげる

職員もそうだよな~

 

 

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